RI2700地区・地区史ノートVol.10「会員増強と拡大のながれ -(b)-」

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■会員増強と拡大のながれ -(b)-

1982年(昭和57)地区が分割して、新しい第270地区が発足したときの地区の会員数は3,042名、その年度の終わりの会員数は3,155名です。 地区分割後には当然のことながら地区の会員数は減少する訳ですから、それを補うために地区では増強・拡大に真剣に取り組みました。 この1年前の’81-’82年度には、全世界の会員数が減少し、経済大国日本で会員が増えないと、WCSのバランスが取れなくなるから、日本のロータリーでは特に増強に努力しなければいけないといわれました。 そのとき第270地区で最大のクラブは福岡RCで、会員数160名、最小のクラブは対馬RCで、会員数31名でした。 この当時は、拡大についても地区として現在よりも真剣に取り組んでいたようです。 1985年までに、行橋みやこRC、福岡北RC、福岡城東RC、宗像RCが誕生、特に福岡北RCでは、年間22名の増強を達成して、その年度の新記録をたてました。 当時は、拡大に対する地区の努力もさることながら、それだけ新クラブ創立の余地も多かったということです。

図1:第2700地区の趨勢

図1:第2700地区の趨勢

ここで、もう一回先に掲げた第2700地区の趨勢(第1図)をご覧ください。

この図は、過去20年間の第2700地区のクラブ数、会員数及び女性会員数の動向を示したものです。 クラブ数は、その後1990年に小倉中央RCが,1991年に福岡平成RCが誕生して地区内クラブ総数59クラブとなって、現在にいたっています。 また会員数は、地区分割以後徐々に増加し、一時は会員総数4,000名に達したこともありましたが、大体3,600名前後のプラトーの状態で推移しているようです。 女性会員の数も殆ど不変だといってもよいでしょう。

すでに1985年頃から、会員の高齢化傾向が見られ、若い会員を歓迎するようになりました。 この年の全国調査では、会員数300名以上のクラブは2クラブ、200名以上が3クラブ、150名以上が12クラブで、少ないクラブでは、21名以下のクラブは21クラブでした。 本来、クラブの機能ということを考えますと、私は会員数50名から70名くらいのクラブが、会員相互のコムニケーションがうまく行くので、いいのではないかと思います。 それ以上の会員数になりますと、クラブの運営は容易になるでしょうが、クラブ本来の目的からしますと、どうもうまくありません。 会員数が100人以上のクラブになりますと、入会してから退会するまで、一度も声を掛けることがなかったし、顔を合わせることもなかったという話をよく聞きます。 今から10年ほど前、1991年に『10年以上拡大していない、創立30年以上のクラブは拡大をかんがえよ』という元気のよい意見が出されましたが、クラブには夫々に歴史や伝統がありますから、ただ数字だけで、大きいクラブは拡大をやれといわれましても、それは無理な話だと思いますが、会員増強には、クラブを創設すること、即ち拡大が最も有効な処方箋だということも、事実に違いありません。 因みに1994年、地区内59クラブのうち会員の増加したクラブは18クラブ、不変は13クラブ、減少したのは28クラブでした。

図2:地域別会員数

図2:地域別会員数

図3:1クラブ平均会員数

図3:1クラブ平均会員数

次の、第2図と第3図及び第1表をご覧ください。 この3つの図表は、地区を分区ではなくて、社会的条件によって分け、各地域でのクラブの状況を示したものです。 これは3年ばかり前の資料ですが、大体の傾向は今と殆どかわっていません。 この図表の各地域については、すでに会員の皆さんはよくご存知でしょうから、ここでは簡単に説明します。 福岡、北九州は夫々都市圏、福岡圏は福岡市の周辺地域、筑豊は飯塚・直方・田川地域、京築は行橋・京都・築城地域、筑後は久留米・筑後・柳川・大川・八女・吉井を含む地域、壱対は壱岐・対馬地域を指します。

福岡、北九州、筑後圏の3つの地域の会員数が圧倒的に多いのですが、1クラブ当りの会員数となると、福岡市内を除いて殆ど変わりはないようです。 また、会員数100名以上のクラブも福岡市に多いようです。 この図表から見ましても、福岡市にはもっとクラブが増えてもいように思われます。 拡大の問題は、地域の課題として真剣に取り組まなければならないように思われます。

 

地域

 

C-数

 

会員数

 

1C平均

 

増加

 

不変

 

減少

 

100C↑C

 

49↓C

 

福岡

 

12

 

1160

 

97

 

8

 

3

 

1

 

4

 

0

 

福岡圏

 

3

 

153

 

51

 

2

 

1

 

0

 

0

 

1

 

北九州

 

16

 

1111

 

69

 

8

 

2

 

6

 

1

 

4

 

筑豊

 

4

 

252

 

63

 

1

 

1

 

2

 

0

 

0

 

京築

 

5

 

296

 

59

 

3

 

1

 

1

 

0

 

4

 

筑後

 

16

 

997

 

62

 

8

 

4

 

4

 

0

 

3

 

壱岐

 

3

 

112

 

37

 

1

 

0

 

2

 

0

 

3

 

ロータリーでは、数値目標が重要視されるものが3つあります。 R財団寄付額、会員増強、それに出席率です。 出席率は会員個人の問題です。 最も重視されるのは、会員増強でしょう。 何故なら、会員が多くなればR財団寄付も増えるからです。 ロータリーの会員が増えることは、全会員の願いであると同時に、ロータリーの最大の課題であることには違いありません。 但し、ただ会員の数が増えればよいかというと、決してそうではありません。 良い会員に入会して頂くこと、そしてながく会員であってもらうこと、です。
増強委員の苦労もそこにあります。 ただ数を増やすだけの増強をやりますと、必ずトラブルが起こります。 以前、入会してから良い会員になるよう育てなければいけないというような議論がされたことがあります。 しかしながら、考えてもご覧なさい。 一人前の大人が、そう簡単に立派なロータリアンに変身するはずはないではありませんか。 いい会員を選ばなければいけないということです。 会員増強は、英語では『membership development』とか、『membership growth』ですから、ただ会員の数だけを増やせばよいという訳ではありません。 数が増えるだけでいいのなら、buildupとかincreaseといえばいい訳です。そこをgrowthとかdevelopmentと書いたのには、それなりの意味があるのです。 増強はクラブの発展に繋がらなければなりません。 何時でしたか門司西RCの平田善一会員が、増強は造強だといっていましたが、まさにその通りです。
(菅 正 明)

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※本文は菅 正明PGによりまして戸畑東RCのホームページに掲載されましたものを許可を得て地区ページに転載しております。

これをお読み頂いた会員の皆さんは、これを契機に、地区の流れに興味を持っていただきたいと思います。 そして、出来れば、あの時はこうだったと、過去の出来事を思い出して下さい。
会員の皆さんのご記憶や、保存資料がございましたら、どんなものでも結構ですから、『地区ガバナー事務所』 か、『戸畑東ロータリー・クラブ』事務局まで資料をお寄せ下さい。